
ゴキゲン角交換振り飛車
△5四歩(▲5六歩)のゴキゲン模様から向飛車に振る戦法。
プロで流行る理由として、ゴキゲン中飛車の変化の一つとして捉えられているからだと思います。自由度が高く相手に合わせて、通常系とゴキゲン向飛車を狙う事になります。
丸山ワクチンの優秀さで居飛車側から角交換を挑まれることも多く、通常手損をして角交換するのに手得をして角を換えて貰えるのは有難いことです。
ただし△5四歩は5三の地点に隙があり、神経を使うことになります。さらには5四歩や7四歩を掠め取る変化があり、プロの実戦でも出る変化です。
この戦型になる主な出だしとして、丸山ワクチンと、▲4八銀のような手の場合こちらから角交換をする二つが考えられます。
丸山ワクチン、佐藤流▲9六歩型の存在のお陰で類似系が、角交換振り飛車の中で断トツに多い戦型です。
管理人もゴキゲンを主力戦法としていた時期があり、二枚銀急戦の出だしに、こちらから交換する事で回避すると言う意味でよく用いました。
押さえ込まれる、厚みで押してくる変化は大嫌いなので、こちらから変化したと言えます。
鈴木大介八段の名著「
角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)」にて、二枚銀急戦がシンドイとの記述があり、やっぱりそうなのか~と少し幸せになりました。
別名として、ゴキゲン向飛車、ゴキゲン中飛車△2二飛型などがあります。