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端歩突き越し型 三枚換え定跡 入門、解説

hasifutukikosi-kihon-0.png
端歩突き越し角交換振り飛車に現れる特殊な定跡として、三枚換え定跡があります。
三枚換え定跡は非常に難解で、プロでも普通に踏み込む変化です。

特定の人しか指さないという点で、ゴキゲン中飛車の▲5八金右戦法に似ているかもしれません。 鈴木先生の基礎編で推奨されているように、四手目△9四歩で居飛車かどうか待機する方針があります。
その延長線上に存在するのが端歩突き越し角交換振り飛車です。
ダイレクト使いなら必修の定跡です。
あと後手一手損角換わりの変化の一つとも考えられます。

私の実戦では20回位しか現れていませんが、端歩突き越してダイレクトに向飛車に出来たら非常に非常に欲張っています、咎めたくなる気持ちも分かります。

▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩を好む居飛車党の方は覚えておいてもいい変化だと思います。




渡辺先生のブログでの2008-07-08の該当記事→棋聖戦など。
棋聖戦の棋譜:
2008/07/08 佐藤康光棋聖 vs 羽生善治名人 三枚換え定跡 後手△5二飛

△羽生名人の一手損角換わりに▲佐藤棋聖が9手目▲2四歩と強気に応じ、激しい展開に。23手目の▲1一馬までは類似形が数局あって、定跡化されている手順です。
「飛と銀桂香の3枚換え」は3枚取ったほうが得なケースが多いのですが、この場合、取られた桂香は△振り飛車から見て左の桂香なので「取られた」ではなく「捌けた」と解釈することも出来ます。この3枚換え定跡は見解が分かれるところで、またどこかで登場するかもしれませんね。



先手番後手番両方で現れる形です。
佐藤康光先生の本が先手番なので、それに沿って考えてみます。


三枚換え定跡の手順説明


定跡には手順の必然性があります。
この定跡は途中難しいので、少し解説。




hasifutukikosi-kihon-7teme-68hi.png

7手目の角交換

ダイレクト向飛車を志向するなら角交換する必要があります。
ちなみにここは▲6八飛のダイレクト四間飛車もあります。これは違う定跡になります。

類似定跡:
△3三角戦法 角交換から△4二飛への超急戦の変化
ダイレクト四間飛車 5手目▲2五歩から超急戦の変化




hasifutukikosi-kihon-68hi.png13手目で▲7五角

▲7七角と飛銀取りに打っても良さそうに見えますが、この場合は普通の手です。
△8二飛 ▲8三歩 △5二飛の局面で8八銀の位置が悪く、ここで飛車が廻れないようならあまり効果がありません。角を手放して見返りも無く+歩切れ。飛車を8八に持っていくにも、一度銀を引かないといけません。
局面をリードする意味でも▲7五角がいいです。

あと13手目で▲6八飛とする手はあります。
少し穏やかな手で、実践例もあります。
飛車先を交換されたダイレクト四間飛車になるのでしょうか。
三枚換え定跡は馬と歩得を先にする見返りに、△9五角の邪魔駒になっている飛車を移動させることになります。
△9五角の先受けと、▲7五角を見せ飛車の移動を強要した手になります。
仮に△8二飛だと▲8三歩で横に逃げたら▲7七銀、△同飛なら▲6五角です。
中原先生の着手は△8四飛でした。

▲6八飛の実践例:
2007/03/16 佐藤康光棋聖 vs 中原 誠永世十段 三枚換え定跡 先手▲6八飛




hasifutukikosi-kihon-86fu.png

17手目の▲7七桂

とりあえず王手を防ぐ手は二つしかありません。
▲7七桂と▲8六歩です。
▲7七桂は三枚換え上等という手で、▲8六歩は少し落ち着きましょうよという手です。
具体的には歩得を放棄する代わりに、馬得で十分ですと宣言しています。
▲8六歩でも十分難しいので、腕力勝負でしょうか。
私の実戦でも、相手がノータイムで三枚換えに突入しそうな時に▲8六歩で逃げた経験があります。

実践例:
2004/06/25 山崎隆之五段 vs 羽生善治王座 三枚換え定跡 後手△2四歩




hasifutukikosi-kihon-87fu-97gin.png

18手目の△8八飛成

△8七歩の変化

三枚換え定跡なら△8八飛成ですが、△8七歩も激痛に見えます。
単純に痛そうですが対策があります
▲9六歩と角取りをかけます。

角取りに△8六角なら
▲同馬 △同飛 ▲9七銀

8七の歩を取りに行ったり、馬を作ったりと楽しみが多い局面です。
振り飛車多少良いです。



hasifutukikosi-kihon-87fu-97gin.png

△8四角と引くと
▲8七銀 △5七角成り ▲8五歩 △6七馬 ▲7八金

すぐに技がかかったりする局面ではないので、完全な腕力勝負になります。
居飛車側は銀と角と歩しか動いていません。
手得が生きる展開になれば、多少振り飛車良いはずです。



△5六歩の変化

歩を打たずに△5六歩と言う定跡の裏技も存在します。
佐藤先生の本は驚くほど詳しく△5六歩を研究しています。
参考定跡(先後逆)↓
端歩突き越し型 三枚換え定跡 ▲5四歩、嵌め手の変化を考える


個人的な感想

それ以降は流れるように、フラッシュの最終図22手目まで進みます。
この後も驚くほど難解ですが、飛車の潜在力により互角だと思われています。
鈴木先生の応用編によると、振り飛車良しだそうです。
しかし居飛車振り飛車共に変化する余地がたくさんあり、力戦系であることは間違いありません。



詳しい解説棋書:
鈴木大介著 角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)
佐藤康光著 佐藤康光の力戦振り飛車

角交換振り飛車 応用編 (最強将棋21)佐藤康光の力戦振り飛車


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